鶴屋吉信 (2015/1/11)
正月の和菓子、花びら餅を頂こうと地元京都人の間で花びら餅が一番美味しいお店として名高い「鶴屋吉信」のサロンであるお休み処に伺った。
堀川今出川の交差点北側西詰にある本店。
鶴屋吉信は、創業1803年で江戸時代248軒に指定されていた上菓子屋仲間の一員。
京都御所をはじめ大寺院、茶道、華道家元の御用菓子店として栄えてきた老舗の和菓子店。
京都の旧家や商家などでは、門松は根引きの松を飾る家が多い。
落ち着いた店内
お休み処一階の玄関
二階のお休み処へ
正月らしい艶やかな飾り物や置き物が目を引く。
結び昆布と梅が入った大福茶と花びら餅
花びら餅は、ごぼうと白味噌餡とピンク色の餅を、餅もしくは求肥で包んだ和菓子。
抹茶の椀も縁起の良いお多福。
頂いた後も。
花びら餅は、平安時代の新年行事「歯固めの儀式」を簡略化したもので、600年にわたり宮中のおせち料理の一つと考えられてきた。
歯固めの儀式では長寿を願い、餅の上に赤い菱餅を敷き、その上に猪肉や大根、鮎の塩漬け、瓜などをのせて食べていたが、だんだん簡略化され、餅の中に食品を包んだもの(宮中雑煮とよばれた)を、公家に配るようになった。
かつては宮中に菓子を納めていた川端道喜が作っていた。
明治時代に当時の裏千家家元が初釜のときに使うことを許可され、新年のお菓子として使われるようになり、全国の和菓子屋でも作られるようになった。