京都が好き過ぎて困っているブログ

700ヶ所以上の神社仏閣を巡り、京都検定2級を取得した運営者がガイドブックに載っていないような意外な京都の魅力や素顔を紹介します。

京おどり (2015/4/11)

京おどりは、毎年4月第一土曜日~第三日曜日に行われる宮川町の芸舞妓によるおどりで、今年で66回目。

舞踊は、若柳(わかやぎ)流。

南座のある四条大橋東詰北側から川端通を下がる道

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正面が歌舞練場

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宮川町歌舞練場

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歌舞伎の祖、出雲阿国の小屋をはじめ、数々の芝居小屋が建ち並ぶことによって、それに出演する役者や、観劇する客のための宿が増えていったことが、現在の宮川町の礎となった。

京おどりだけは「をどり」ではなく、「おどり」と表記。

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昔、日本では旧仮名づかいが一般的で、他の花街では、その名残りもあって「をどり」としている。また、平仮名の「を」は、50音の最後ということで、芸の上達のために日々精進している芸舞妓さんにとっては謙虚さを表しているともいわれている。

宮川町は、もともと芝居小屋との縁が深い街として、花街だけではなく多くの人にも親しみやすく感じてもらえるように現代仮名づかいの「お」を表記するようになったともいわれている。
宮川筋

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三つ輪の紋章

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宮川町の紋章は三つ輪で、芸妓育成機関の女紅場が府立になった時に、寺社、町家、花街が合流して学校施設になった記念とされている。

今年も最前列 お茶券付き

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開演

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二階のお茶席の廊下からの眺め

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素晴らしい木彫りの彫刻

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お茶席

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お饅頭は鶴屋吉信さん

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いよいよ一階へ

今日の席は、最前列の正面向かって一番左

真ん前は緞帳

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右側

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左側

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右後方

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左後方 (花道)

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今年もフィナーレは総踊りの宮川音頭。この世にこれ以上美しい光景はないという表現しか出てこない。 祇園甲部の華やかな都をどりも美しさでは引けを取らないが、宮川町の京おどりには艶やかさがある。 いつもながら感動が止まらなかった。

いくつかインターネットから探した画像を掲載↓

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<動画> 宮川音頭

前夜祭の様子
http://youtu.be/LUx9vi_jJmI

フルバージョン
https://youtu.be/leBRjp4mbrk


https://youtu.be/dM8y_TV1ph4


帰りは川端通を鴨川沿いの道を四条大橋まで上がる。左に見えるのは中華料理の老舗、東華菜館。

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建物はウィリアム ヴォーリスの設計。ヴォーリスは建築家としては同志社大学のアーモスト館などを手がけた。

建築家でありながら、ヴォーリス合名会社(のちの近江兄弟社)の創立者の一人としてメンソレータム(現メンターム)を広く日本に普及させた実業家でもあった。

四条大橋から近くの画像

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そしてこの場所は↓まさに、鴨川沿いのこの辺りの地名を宮川町にした由来がある。

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祇園祭の神事のひとつの神輿洗(みこしあらい)式は、八坂神社の神様たちの神輿を清めるため、毎年7月10日から28日に四条大橋の上で行われる。  

神幸祭は7月17日夕刻から夜にかけて、神輿三基が八坂神社から四条寺町の御旅所へ渡御する重要な祭礼儀式で、また還幸祭はその一週間後の7月24日、御旅所から神泉苑や三条又旅社(またたびしゃ)等を経て八坂神社に還幸する儀式。
これらの神事の前後に、御祭神を乗せる神輿を洗い清めるため、行われる神事が神輿洗式という。 神輿洗式当日の朝には、四条大橋に斎竹(いみたけ)が立てられ、鴨川から水が汲み上げられた後、ここでお祓いをし、清められた水が、夜の神輿洗に使われる。  

四条大橋から松原橋までの間を、特に「宮川」と呼び、この宮とは祇園社(八坂神社)のことを指し、神輿を洗い清めたことに由来すると伝えられている。現在も「宮川町」という地名が残り花街として有名になった。

前回観賞した時 (2014/4/18) ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/takanegishi55/62810653.html