「大黒天」を祀る松ヶ崎大黒天(妙円寺)
打ち出の小槌を持った大黒天は、かつて軍神でありもとはインドの神で、黒い体に怒りの表情をした「破壊の神」だったが、鎌倉時代に日本の神である大国主命(おおくにぬしのみこと)と同一視され、俵に乗り、打ち出の小槌を持った今の姿になった。五穀豊穣・飲食の神とされ飲食業を営む方などにも信仰されている。
松崎山大黒天(妙円寺)は、日英上人を開基とする日蓮宗の寺。 本尊の大黒天は最澄の作、日蓮聖人が開眼したものといわれている。当寺は京都の表鬼門に位置するところから、古来、福運を授ける神と信ぜられ、昭和44年の火災にも無事で「火中の大黒さま」と呼ばれている。 背後の山では毎年8月16日五山の送り火の行事として「妙法」二字の送り火を点ずる。