京都が好き過ぎて困っているブログ

700ヶ所以上の神社仏閣を巡り、京都検定2級を取得した運営者がガイドブックに載っていないような意外な京都の魅力や素顔を紹介します。

祇園祭 南観音山 あばれ観音(2017/7/23)

後祭の日和神楽が終わり、各山鉾が翌日の山鉾巡行の準備に取り掛かる深夜11時過ぎに行われる。

南観音山の御神体楊柳観音に布を被せて蓮台に縛り付け、法被姿の男たちがそれを激しく振りながら町内を担いでまわる。

町内を3周しながら町の両端で激しく揺らすという不思議な儀式。

南観音山の御神体である楊柳観音は女神で、北観音山の御神体楊柳観音(男神)に恋心を抱いているという。

翌日の山鉾巡行は1年で1度だけ会える日。巡行直前の宵山の深夜に北観音山の観音さまへの恋心を暴れさせることで冷めさせ、巡行の時に静かに座っていてもらうための行事とも伝えられている。

そんな逸話を知りながら観ていると、とても微笑ましい光景↓




<動画>

https://youtu.be/Mp-cFfiZ_gM

祇園祭 宵山 役行者山 護摩焚き(2016/7/23)

役行者山の御神体修験道創始者役行者で、修験道との関わりが深いことから、23日に聖護院の山伏が護摩焚きをして祭りの無事を祈る。

約30人の山伏の行列が、六角堂頂法寺を1時頃出発し、烏丸通を渡って浄妙山、南観音山、北観音山、八幡山などに参拝してから役行者山に到着する。

会所に祀られた役行者など三体の御神体に参拝後、2時頃から護摩焚きが始まる。



役行者山の御神体に参拝後、山伏達が現れる。
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山伏問答が行われる。
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聖護院門跡の山伏だということが認められ結界の中に入る山伏達。
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弓矢でお清め。
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斧で護摩木を清める。
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いよいよ山伏達から般若心経があげられる。↓

<動画>
https://youtu.be/zAKezVlPtRI

https://youtu.be/50zuZ49JLhc

https://youtu.be/wK0RKDQo7nQ

風の向きが悪く苦しそう。

祇園祭 鷹山(2016/7/22)

鷹山は応仁の乱以前から巡行していた由緒ある山でくじとらずの大きな曳山だった。

御神体鷹匠、犬飼、樽負の三体で中納言在原行平光孝天皇の御幸で鷹狩りをする場面。

江戸時代後期には黒漆塗で破風裏は金という華麗な屋根を持つ曳山だったが、1826年の巡行で大雨にあい懸想品を汚損し、それ以降休み山となってしまった。

これまで約190年間御神体を飾るだけの居祭(いまつり)を三条室町西入ルの町家で続けてきたが、昨年復興を目指し囃子方を集め、今年は巡行の数日前から囃子を奏でる。

鷹山が休み山となってから200年後の2026年の山鉾巡行への復帰を目指しているという。

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祇園祭 宵々々山(2016/7/21)

後祭の山や鉾も完成し、いよいよ本格的に宵山ムードが高まってきた鉾町。

浄妙山
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八幡山
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鷹山の祇園囃子
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鉦担当の子供達が本当に一生懸命!10年後の巡行復活の時は笛の担当になれるかな?
<動画>
https://youtu.be/8beVtyCaaQo

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<動画>
https://youtu.be/W_l1KyYsGww
「犬のおみくじどうですか~♪」

北観音山
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南観音山
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大船鉾
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祇園祭 エコ屋台村開会式(2016/7/21)

後祭が復活してから京都芸術センターで開催される「エコ屋台村」が今年も設営された。

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開会式には門川大作京都市長の挨拶の後、宮川町の舞妓・とし純さんの舞「夏は蛍」が披露された。

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<動画>
https://youtu.be/33UrjqmVsV0 

続いて、10年後に200年ぶりの復活を目指している鷹山の祇園囃子の演奏。

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そして前祭に引き続き再びくまモン登場!
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粽をもらって自慢するくまモン
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<動画>
https://youtu.be/QHxSYJrzJyU

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子供達は大喜び!
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<動画>
https://youtu.be/gLbXiVdgsXg

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祇園祭 鈴鹿山(2016/7/21)

鈴鹿山は旧東海道の難所・鈴鹿峠のこと。

ここで人々を苦しめる鬼を退治した鈴鹿明神(瀬織津姫命)の伝説に由来する。

このあたりは盗賊が多かったことが鬼の話に転化したと思われる。

女性の姿をした鈴鹿明神像は大長刀を手に、立て烏帽子を被った姿が凛々しい。


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御神体瀬織津姫

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祇園祭 大船鉾(2016/7/21)

一昨年、149年ぶりに山鉾巡行に復帰し大人気の大船鉾。


占出山や船鉾と同じく『日本書紀』の神功皇后(じんぐうこうごう)の新羅出船に由来する。

船鉾が「出陣」を表すのに対し、大船鉾は戦を終えて戻る「凱旋」の場面を表す。

応仁の乱以前から存在する歴史の古い鉾で、後祭りの殿(一番最後)を務めていた。

天命の大火(1788)年に御神体である神功皇后の神面を残して焼失、その後再興されたものの、幕末の蛤御門の変(1864)による火災で鉾本体が焼失し、以降は休み鉾となっていた。

しかし近年お囃子や飾り席が復活し、宵山の際に一般に公開していた。

2011年には唐櫃(からひつ)に御神体を収めて巡行に参加した。

2014年、昨年は再建した鉾での巡行を果たした。

御神体神功皇后が子供を身ごもった状態で戦に臨み、帰還後に無事応仁天皇を生んだ、というゆかりから、大船鉾も安産のご利益があるとされる。

宵山では安産お守りとして腹帯が授与される。 

船鉾の神功皇后は鎧姿なのに対し、大船鉾の神功皇后は戦を終えているため鎧を脱いで狩衣姿となっている。

幾たびの火災を免れた神面は、江戸時代以前の作といわれる貴重なもの。


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御朱印は300円で書道家の先生が筆で書いてくれる。

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祇園祭 浄妙山(2016/7/21)

平家物語の一節・宇治川の合戦で一来法師(いちきほうし)が「悪しゅう候、ごめんあれ」と三井寺の僧兵・筒井浄妙の頭上を飛び越して先陣をとってしまった瞬間を表している。

本当に人形が人形の上を跳び越しているような構図は圧巻。

浄妙の着ている鎧は室町時代のもので、重要文化財

かつては胴懸にビロード織の琴棋書画(きんきしょが)図が使われていたが、現在は長谷川等伯の「柳端水車図」を原画にした綴織になっている。



会所前には御神体と装飾品を観る人の列。

後祭の山の中では橋弁慶山と並んで、アクロバティックな動きのある御神体が人気の浄妙山。


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祇園祭 黒主山(2016/7/21)

謡曲「志賀」のなかで、六歌仙の1人、大伴黒主が桜を眺めるさまをテーマにしている。

山を飾る桜の造花は、家に悪事を入れないお守になる。

昔の山は松の山篭と一緒に添山を飾ることがあったが、黒主山にはそれが残る。

以前は旧前掛のこれは琉球最後の王・尚寧王(しょうねいおう)が、師にあたる京の袋中上人に献上した16世紀の波濤飛龍図(はとうひりゅうず)は中国綴織。
(現在京都国立博物館に寄託)

見送は1764年製のの牡丹双鳳凰文綴錦と紅地唐子遊図(べにじからこゆうず)の二種類が1年交替で用いられる。


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御神体大友黒主

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祇園祭 鯉山(2016/7/21)

山の中で唯一、魚をテーマにした山。

竜門の滝をのぼる鯉は竜になるという『登竜門』の故事に由来し、木製の鯉が勢い良く水しぶきを上げる様が表されている。

鯉は左甚五郎作。

有名なのは重要文化財指定も受けている16世紀ベルギー製のタペストリーの懸物。

ギリシャ叙事詩イリアス」に題材がとられ、鯉山はトロイのプリアモス王夫妻が描かれている。

裏面に裂を縫い付けていたため退色せず、昔の色合いを今に伝える貴重な逸品となっている。

一枚のタペストリーをいくつかに裁断して用いており、白楽天山や霰天神山、鶏鉾のものとは同じシリーズの品にあたる。


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祇園祭 役行者山(2016/7/21)

修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)一言主神を使って葛城山と大峰の間に石橋をかけたという逸話に由来。
役行者は庶民の中に入って医療などにつとめた僧で、古くから民衆に人気があった。
役行者と鬼の顔の一言主神、葛城女神の三体の人形を御神体としており、人形の数が多いため山のサイズも最大のものとなっている。
宵山の夕方には、修験者たちによって護摩焚きが行われる。
見送は、中国・明時代に織られた「金地唐美人図綴錦」と朝鮮の龍文軍旗を使って作った「龍図絽刺」の2種類がで、1年交替で使用。
掛け金具には黄道二十八宿の星座の図が描かれている。

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聖護院門跡門主自らお手伝い。
色々とお話も伺うことが出来た。こんなことはまずないのでこの1年は御利益がありそうな予感。

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