「ゑびす神」を祀る恵美須神社
漁業や交通安全、商売繁盛の守護神であるゑびす様。右手に釣竿、左手に鯛を抱えた姿はまさに海から来た神の姿。日本は海に囲まれているので神は海から来るものとも伝えられてきた。
七福神唯一の日本古来の神。
恵比須神社は、事代主神(ことしろぬしのかみ)、少彦名神、大国主神を祀る。 1191年、栄西禅師が宋(中国)から帰途、舟が暴風雨に遭い遭難しそうになったが、海上に恵美須神が現れ、その加護により難を免れたといわれ、1202年、建仁寺創建に当たり、境内に恵美須神を祀り、建仁寺の鎮守社としたのが当社の起こりと伝えられる。
応仁の乱後、建仁寺再建の際も同所に再建され、今もなお当地の産土神としておおくの人々の崇敬を受けている。 境内の岩本社には、平安時代の歌人在原業平を祀っている。財布塚・名刺塚は、古くなった財布や名刺の供養のため築かれたもの。 毎年1月10日を中心として前後五日間行われる「十日ゑびす」の大祭には、全国各地から商売繁昌・家運隆昌・交通安全を祈願するため多くの人が参詣する。