新熊野神社(ご利益:健康長寿・お腹の神・病魔退散)
京都三熊野社のひとつ。
平安時代、天皇家の中で流行った熊野詣は紀伊半島南部、和歌山と三重の県境にある熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社という熊野三山の参拝だったが、一度の参拝に莫大な時間やお金がかかる事から京都に勧請され、京都三熊野社が建てられた。
平安後期、後白河上皇が平清盛に命じ、熊野の神をここに勧請するため、熊野より土砂材木等を運び社殿を造営、神域に那智の浜の青白の小石を敷き霊地熊野を再現したのが始まり。
創建は1160年で、境内の大クスノキは当時熊野より移植した後白河上皇お手植といわれている。
1374年、観阿弥・世阿弥父子が足利三代将軍義満の面前で「猿楽」を演能した地としても有名。
現本殿は1673年、聖護院道寛親王が再建した市指定重要文化財。
新熊野神社のご神木(クスノキ)を植えると後白河法皇の腹痛の病が治まったという古事も残されている。