江戸期の饗宴・もてなしの文化の場である揚屋建築の唯一の遺構として、昭和27年(1952)に国の重要文化財に指定された。
揚屋とは、江戸時代の書物の中で、客を「饗すを業とする也」と定義されているところによると、現在の料理屋・料亭にあたるものと考えられる。
饗宴のための施設ということから、大座敷に面した広庭に必ずお茶席を配するとともに、庫裏と同規模の台所を備えていることが重要な特徴。
所蔵美術品では、昭和58年(1983)に蕪村筆「紅白梅図屏風」が重要文化財に指定さた。
平成元年(1989)には財団法人角屋保存会が設立され、以来、角屋の重要文化財建造物と美術品等の保存と活用がおこなわれてる。
平成10年度からは、「角屋もてなしの文化美術館」を開館して、角屋の建物自体と併せて所蔵美術品等の展示・公開をしている。
入口を入ったところ
台所
おくどさん
配膳する場所
お勘定する場所
時代を感じさせる家具や置物
松の間
素晴らしい庭園の松
新選組局長 近藤勇が壬生の八木邸で襲撃される晩の直前に仲間たちに飲まされていた部屋。
近藤勇が最期に見た風景。
龍が臥したような形から臥龍松
角屋の暖簾
角屋の丹波口駅方面の角に建つ鴻臚館跡の石碑
千年以上前に外国からの賓客を泊める迎賓館のような施設と江戸時代に栄えた唯一の官許の花街が交差するとても長い歴史を持つ場所。