第39回 京の夏の旅 文化財特別公開の一つで輪違屋の一般公開は10年ぶり。
元禄年間(1688~1704)の創業以来320年以上も営業を続ける、島原に現存する唯一の置屋。
襖に道中傘を貼りこんだ「傘の間」や、壁に本物の紅葉を塗りこんでかたどった「紅葉の間」など斬新な意匠の座敷が残っている。
新選組の近藤勇の屏風などもみどころ。
現在は、太夫が住む置屋としてではなく、仕出し屋から料理をとって宴席をする島原に残る唯一現役の揚屋として残っている。
太夫は現在4名ほどいて、皆通いだという。
この島原の地で太夫達がかつて使っていた名前は源氏物語の登場人物から引用したものが多かったことから彼女達のお座敷での名前を源氏名というようになった。
京都駅から大宮通を北に上がり、七条通を少し上がった花屋町を左折。
左折して少し歩くと島原大門が見える。
輪違屋
年季が入った駒札
島原大門をくぐり直進してすぐ右側
さらに奥へ進む
主の間
襖にはかつて太夫が常連客に充てた手紙の下書きが貼られている。
近藤勇が書いた両面の屏風
庭園
キリシタン灯篭 下の方に聖母マリアの人形を形どっている。
急な階段を登って二階へ
二階は傘の間ともみじの間がある。(撮影禁止)
傘の間はこんな感じ。
本物の和傘が襖に貼られている。
「高」の文字は輪違屋当主高橋からのもので当代は10代目。
いたるところに輪違の紋
瓦には「高」の文字
島原は通称で正式な住所は西新屋敷。