京都が好き過ぎて困っているブログ

700ヶ所以上の神社仏閣を巡り、京都検定2級を取得した運営者がガイドブックに載っていないような意外な京都の魅力や素顔を紹介します。

恋塚寺 (2014/5/7)

国道1号赤沼の交差点から600mほど南に進んだところを西側に入った住宅地のなかにある寺院。

この寺も恋塚がある浄禅寺と同じ遠藤盛遠(もりとお)と袈裟御前の物語をもつ浄土宗の寺。

北面の武士、遠藤盛遠は源渡の妻、袈裟御前に恋をする。袈裟御前は、夫を亡き者にしてから自分への想いを遂げてくれと頼む。ところが夫の身代わりになって袈裟は盛遠に殺されてしまう。

詳細は芥川龍之介の「袈裟と盛遠」にこの伝説が興味深く描かれている。

自らの行為を恥じた盛遠は、出家して文覚と名のり、袈裟を弔うためにこの寺を建てた。

本堂には、袈裟御前、文覚、源渡の像が安置されている。

訪れるときに目印にしていた赤沼という交差点の地名は、以前ここにあった池で盛遠が袈裟の首を洗ったら水が赤く染まり、赤沼と呼ばれるようになったと伝わる。

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