京都が好き過ぎて困っているブログ

700ヶ所以上の神社仏閣を巡り、京都検定2級を取得した運営者がガイドブックに載っていないような意外な京都の魅力や素顔を紹介します。

曼殊院 (2013/11/27)

天台宗門跡寺院。五箇室門跡の一つ。

竹ノ内門跡。

最澄比叡山に建立した一堂に始まり、1656年(明暦2)良尚法親王のとき、現在地に移る。

明治初期までは北野天満宮の管理職(別当)も兼務していた。

大書院、小書院、八窓軒茶室、庫裏は重文。

枯山水の庭園(名勝)。

国宝の不動明王(黄不動)は三不動の一つ。

内部の襖絵は主に狩野探幽筆だが、他に狩野永徳筆竹虎図(重文)など。

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鶴島には樹齢400年といわれる五葉の松があり、鶴をかたどっている。

その根元には曼殊院型のキリシタン灯篭がある。

公家風で趣味豊かだった良尚親王の好みが反映されている。

秋は紅葉で朱に染まり、5月は霧島ツツジが見事である。

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梟(ふくろう)の手水鉢

小書院の縁先に名高い「梟の手水鉢」がある。

しかし手水鉢として使うわけではない。秋の名月の頃に月の光をこの手水鉢に反射させ、部屋の天井や壁に月を取り込むという趣向。

そのため手水鉢は少し傾けられている。

下の台石は亀、傍の石は鶴をかたどっている。

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