宝幢寺は、山号を霊芝山という、永観堂を本山とする浄土宗西山禅林寺派に属する寺院。
江戸時代の寛永年間(1624~44 寛永十一年(1634)とも)、旭移(きょくい)上人が創建したと伝えられている。
本尊の阿弥陀如来像は、信濃の善光寺の本尊を模したものと伝えられ、「相好貴奇(そうごうきき)」な魅力ある仏像として知られ、多くの仏師達が寺を訪れて如来像の御顔を拝し、製作の際の手本としたと伝えられる。
境内には、山門脇の毘沙門天石像や阿弥陀如来石仏、仏足石、「夢想の滝」等があり、特に「夢想の滝」は、開山の旭移上人が、滝の音に観音経読経の響きを感じて、この地に草庵を結んだといわれる古い滝で、かつては、滝上には観音菩薩像が祀られていたと伝えられている。
本堂