今年は、五山の送り火 曼荼羅山に点火される鳥居型を観ようと広沢池に来た。
この日京都市内は記録的な豪雨が降り、何度も携帯電話のアラームが鳴り、記録的短時間大雨情報が伝えられた。
(Yahooニュース↓)
京都市で1時間に100ミリの猛烈な雨
ウェザーマップ 8月16日 18時30分配信
16日午後6時までの1時間の解析雨量。出典=気象庁ホームページ
京都市では1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとして、16日午後6時21分、京都地方気象台から記録的短時間大雨情報が発表された。
【発表された記録的短時間大雨情報】(16日午後6時までの1時間)
京都市左京区付近 約100ミリ
京都市右京区北部付近 約90ミリ
記録的短時間大雨情報とは、その地域にとって災害の発生につながるような、稀にしか観測しない雨量であることを知らせるために発表するもの。
大気の不安定な状態は17日にかけても続く見込みで、局地的な大雨による低い土地の浸水や河川の増水に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要だ。
雨が一時的に止んだ時の広沢池。
かつては広沢池も遍照寺の境内だったという。
989年(平安時代中期)宇多天皇の孫,寛朝僧正が広沢池畔の山荘を改めて寺院にしたもの。
嵯峨富士と云われる端麗な遍照寺山を映す広沢池には金色の観世音菩薩を祀る観音島があった。
池畔に多宝塔、釣殿等、数々の壮大な伽藍を有する寺院であったが、寛朝僧正没後次第に衰微し,鎌倉時代,後宇多天皇により復興されたが後,応仁の乱で廃墟と化した。
奇跡的に難を逃れた赤不動明王像と十一面観音像は、いずれも創建当時の作で定朝の父、康尚の作と云われ,現在国指定の重要文化財。
赤不動明王は”広沢の赤不動さん”と地元の人に親しまれ,交通安全や厄除けの御祈祷に訪れる人が多い.
毎月28日午前10時より不動護摩が焚かれ,住職の法話が有り,写経(奉納料500円)も出来る。
灯篭を流しはじめる。
広沢池に浮かぶ灯篭。
大雨で灯篭が消えてきた。
8:20点火
ワンセグで送り火を中継しているテレビ番組の映像↓
広沢池の灯篭
KBS京都の海平アナウンサーが広沢池からレポート。
池の周りの林の暗闇の中で大粒の雨と蚊と戦いながら2時間ぐらい待つのが大変だった。
隣にいた着物を着て杖をついたおばあさんは若くして旦那さんを亡くして、それ以来45年間欠かさずお精霊を送っているという。
家族のつながりを大切にする気持ちに頭が下がる。