山の中で唯一、魚をテーマにした山。
竜門の滝をのぼる鯉は竜になるという『登竜門』の故事に由来し、木製の鯉が勢い良く水しぶきを上げる様が表されている。
鯉は左甚五郎作。
有名なのは
重要文化財指定も受けている16世紀ベルギー製の
タペストリーの懸物。
ギリシャの
叙事詩「
イリアス」に題材がとられ、鯉山はトロイの
プリアモス王夫妻が描かれている。
裏面に裂を縫い付けていたため退色せず、昔の色合いを今に伝える貴重な逸品となっている。
一枚の
タペストリーをいくつかに裁断して用いており、白
楽天山や霰天神山、鶏鉾のものとは同じシリーズの品にあたる。
御神体は、左甚五郎作木彫りの鯉。
御朱印