斎王代のCA白井さん、都大路華やぐ笑顔
京都・葵祭
十二単姿で腰輿に乗り、笑顔を見せる斎王代の白井優佐さん(15日午前9時50分、京都市上京区・京都御所)
緑したたる京都市内で15日、伝統の葵祭が催された。
王朝装束の行列が、御所車のきしむ音とともに都大路を練る。
きらびやかな女人列の中でも、十二単(ひとえ)姿の斎王代は注目の的。
仕事では大空を飛び回るヒロインが、祭りで華やぐ京の町に降り立った。
「雨が心配でしたが、良い天気に恵まれて本当に良かったです」。
第60代斎王代の白井優佐(ゆうさ)さん(26)=左京区出身=は出発前、京都御所(上京区)でにこやかに話した。
そばでは父の総(おさむ)さん(56)=シライ電子工業会長=が「普段どおりの笑顔で、リラックスして」と励ました。
白井さんは高校まで京都で過ごしたが、大学進学を機に親元を離れて東京へ。
卒業後は営業職をしていたが、子どものころからの夢だった航空機の客室乗務員を目指して就職活動をやり直し、2年前にスカイマークに入社した。
現在、国内線を担当し、多忙な毎日を送っている。
この約1カ月間、献茶式や御禊(みそぎ)の儀など祭りの関連行事に参加するため、仕事の合間を縫って何度も東京と古里を往復した。
ようやく迎えた晴れ舞台。
母の由香さん(52)は「体力のある娘なので、きょう一日頑張ってくれれば」と頼もしそうに見つめた。
下鴨神社(左京区)の糺の森は、小学生の時の通学路だった。思い出のいっぱい詰まった境内を、葵祭では腰輿(およよ)に乗って進む。
「沿道の一人一人にごあいさつする気持ちでお務めしたい」。
期待に胸を膨らませ、御所を後にした。
2015年05月15日 15時40分配信
王朝絵巻さながらに都大路を練り歩く、葵祭 (共同通信社) <動画> ↓
http://youtu.be/H_ONM3vqI0I
白井さんプロフィール
ノートルダム女学院高から日本大学に進み、人材派遣会社の営業担当を経て航空会社スカイマークに入社。東京都品川区在住で、同社の国内線の客室乗務員として勤務している。趣味はクラリネット演奏。料理は正月のおせちを全て手作りするほどの腕前。
記者会見 <動画>↓
https://youtu.be/pfuaD78WVj0
葵祭歴代の斎王代↓
http://m.huffpost.com/jp/entry/7045116/slideshow/417066