律宗の大本山で宝幢三昧寺(ほうどうさんまいじ)、又は心浄光院(しんじょうこういん)と号し、本尊として地蔵菩薩立像(重要文化財)を安置している。
創建は奈良時代と伝え、正暦2年(991)三井寺(みいでら)の快賢僧都(かいけんそうず)により復興され、小三井寺と呼ばれていた。
その後、火災により堂宇を焼失したが、正元元年(1259)平政平(たいらのまさひら)により再興され、さらに正安2年(1300)円覚(えんかく)上人が、仏の教えを身振り動作に仕組んだ壬生大仏狂言を創始し大いに栄えた。
現在の本堂は、昭和37年に焼失したため、昭和42年に再建されたもの。
平成26年度から4月29日~5月5日開催。
正式名称は壬生大念仏狂言と呼ばれる。
重要無形民俗文化財。
わが国でも珍しい仏教パントマイムで700年の歴史を持つ京の代表的民俗芸能。
30番の演目があり、毎日5番ずつ演じられる。毎日最初に「炮烙割」があり、災厄を除く習わし。
10月の連休の3日間にも催される。
13:00~17:30(入場開始12:30)。
雨天でも行う。
予約無し当日券のみ。
大人800円、中学高校生600円、小学生400円。
新撰組屯所跡
八木家は壬生村きっての旧家でかつて壬生郷士(壬生住人士)の長老をつとめていた。
また幕末には新選組の近藤勇、土方歳三らの宿所となり旧壬生屯所として知られている。
建物は長屋門が東に開きその奥に主屋が南面して建つ。
長屋門が文化元年(1804年)主屋は文化六年の造営と知られる。
主屋は西端に土間を奥まで通し、土間に沿って居室を三室ずつ二列に配する。
壬生地区はかつては洛中に近接した農村で、八木家は幕末期の遺構として、また新選組ゆかりの建築として貴重であり、昭和58年6月1日京都市指定有形文化財に指定された。